サラワク駐在妻ブログ始めました

ラクチン妻がマレー語を勉強し始めた頃に使ってきたテキストは小学一年生用の塗り絵帳みたいな簡単な本とかやってんけど。『それぞれの絵にあてはまるおうちの名まえをかきましょう。』ってお題のページが１ページ有ったんや。日本の小学校で、誰それは豪華な一戸建てに住んでるけど、誰それはボロ団地に住んでるし、誰それは億ションに住んでるねーって話題をわざわざ先生からぶつけて来ることは無いと思うんよね。敢えて踏み込むにはマレーシア独特の事情が有るんやろうし、中立な立場で住宅の色々を説明していこうと思う。

ちょうどええ写真をアップしてはるサイトを見つけたから、その写真を見比べたらわかりやすいと思うし、紹介しとくわ。

Jenis rumah

1枚目、Jenis Rumah
ジュニス・ルマー。家の種類っていう意味で、スライドのタイトルらしい。

2枚目、rumah Banglo
ルマー・バングロ。お金持ちが住んでそうな、庭付き一戸建てのことを言うみたいや。

3枚目、rumah teres
ルマー・テルス。テラスハウス。日本語で言うところの、連棟長屋。隣家と壁を共有してるけど、マンションみたいな共用廊下が有る訳ではなく、各自の家から直接道路に出られる建物。10軒ぐらい連なってるテラスハウスに、そこそこお金持ってる人が住んでることもある。

4枚目、rumah papan
ルマー・パパン。木造の、だいたいこじんまりした平屋。降水量の多いマレーシアらしく高床式住居みたいなのも有るし、他人の家ながら見ごたえあると思う。素朴でかわいらしい。見ず知らずの人の家の写真ってなかなか撮れんよね？ビビリですみません……。ええ感じに異国情緒なん見かけたら、目によく焼き付けておくこと推奨や。

5枚目、rumah pangsa
ルマー・パンサ。フラット。コレ写真がキレイ過ぎやと思うんやけど。団地のことね。

6枚目、ran
トムソーヤの家？見たことないなぁ。

7枚目、rumah panjang
ルマー・パンジャン。ロングハウス。サラワク州独自と言われる家屋で、現代でも長～い一軒の家の中に百人以上の人が同居していて、都会人のようにプライバシーがどうこう言う世界やないんですって話やと思うけど。ホンマにそういう生活してはる家はだいぶ遠いから（クチンから車を飛ばして何時間もかかる）、手っ取り早く見るには観光地に再現された家やな。

8枚目、istana
イスタナ。王宮。戦前は王様住んでたね。

9枚目、rumah rakit
ルマー・ラケッ。水上生活してはる人の家みたいやね。イカダの上に建物が有る感じの。

10枚目、khemah
ケーマー。テントのこと？この平原、どこやろ？

11枚目、igloo
イグルー。雪で作られたシェルター。マレーシアに無いことは間違いないな。

クチンから４時間かけてロングハウスに向かう途中の車窓から。

わりと趣味性の高い家屋が多かったけど（最後のはギャグやろか？）、日本人駐在員が住みそうな家屋を紹介している画像付きサイトも見つけたので、それも参照してみよか。

7 jenis rumah yang biasa kita dengar tapi… tahu tak?

1. Rumah teres / Terraced house
ルマー・テルス。テラスハウス。さっきの3枚目と同じ、連棟長屋。

2. Rumah berkembar / Semi-detached
ルマー・ブルクムバー、セミデタッチド・ハウス。和訳すると二戸一軒ってことになるけども。偏見かも知れんけど、テラスハウスよりはだーいぶルマー・バングロ寄り。クチン市内ではお金持ちの家ってイメージ。

3. Banglo / Bungalow
ルマー・バングロ。さっきの2枚目と同じ、一軒家のいわゆる豪邸。

4. Flat / Pangsapuri
ルマー・パンサ。フラット。さっきの5枚目の現実版、団地。

5. Apartment
サービスアパートメント。日本語のアパートとはだいぶ違う、管理費高めの分譲セキュリティマンション。投資目的で買うたオーナーに貸してもらう外国人多し。

6. Condominium
コンドミニアム。通称コンド。サービスアパートメントとコンドミニアムの差はちょっと有るんやろうけど、どっちもコンドと呼んだりしてる。多分、コンドミニアムの方が豪華なんちゃうかな？外国人駐在員はだいたいコンドに住んでる。

7. Townhouse
タウンハウス。小規模なデザイナーズ・マンションのことを言うらしい。


あと、個人的に足しておきたいの一つ。
Rumah Kedai
ルマー（家）・クダイ（店舗）。ショップブロック言うて、1階部分ばっかり店舗になってる連棟長屋がマレーシアには多いんやけど。各店舗の横にある、入口の鉄格子（グリルと呼んでる）に南京錠をかけてある階段から出入りして、上の階にある部屋に住んでる外国人労働者が結構居てるで。『便利そうな場所でええですね。』って色んな不動産エージェントに言うてんけど、みんな、『治安の上からも、いつでも誰でも出入り出来る場所を車庫にするのはお勧め出来ません。』って言わはる。車種によるかもやけど、夜通し駐車する方はご注意を。


ロングハウスに呼ばれた時のエピソードは別の回にじっくり書くことにするわ。サラッと流したくないねん。今回はマレーシアにありがちな住居の概要のみやで。