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Hawker Centre(屋台村)のstall(grai)

2017年11月10日

日本人駐在員なら『屋台』と言えば通じるけど、日本人以外は知らない単語であり、『屋台で食べてきた』って英語で言う時の屋台は『ホッカーセンター』で通じる。マレーシアではイギリス英語が使われているため、正確にはHawker Centreと表記するみたいや。本来はマレー語でグライ、英語でストールが屋台という意味であり、おそらく中国語でもそういう単語があるはずやけど、チャイニーズ=マレーシアンは『ティッシュ』だとか『チーズ』だとかはそのまま英語で発音する人が多く、100%マンダリンしか使わんという人にはなかなか出会わへん。従って、屋台に相当する中国語を聞いたことあらへんわ。ホッカーで通じるし。

今回はこのホッカー(屋台)について書きたい。単独の屋台が道端にポツンとあってハンバーガーを売ってるマレー=マレーシアンが居たりするが、どこに腰おろして食べてええんかようわからんし、大抵の日本人は屋台村となってる店舗で食べるのやと思う。物価が安いと言われがちな国でありながら、ボルネオ島側(東マレーシア)では、物によっては日本よりだいぶ高値になることがある。今クチンのスーパーではオランダ産白色玉ねぎは上部5分1ぐらい腐ってるのに3玉セットでRM10前後(300円弱)、買うてへんから詳しく見てへんけど中国かどっかの輸入物の白菜が半玉RM25以上(500円以上)してる(お店にもよると思う)。そんな事情を斟酌すれば、やっぱり屋台は安く外食できる所やと言えるやろう。

半島側より高いと思うけど、クチンの屋台ではだいたい、炭水化物を含む一皿がRM6~RM8ぐらい(200円前後)。これをもって夕食終わりと出来なくもない量や。共稼ぎ世帯や単身赴任者の食生活を十分支えてくれると思う。激辛料理を避けていれば日本人でも美味しく食べられるメニューが豊富やけど、こういう食生活を続けているうちに、若い頃から健康診断が微妙やったワンパク亭主のみならず、昔は平均値をキープ出来てたラクチン妻ですら、健康診断で成人病予備軍との忠告を受けるようになってしもうた。油多めで甘党な味覚に舌は合わせられても、それに付き合うてたら中年太りまっしぐらなのである(運動しろって?)。なので、今はなるべく自炊に努めている(食材入手困難かつ高額やけど、しゃあない)。

焼き餃子


……って宣言してる割に、よう行くわ。楽やし。マレーシア全国共通と思われる、注文の作法を書いておこか。まず、席を決める。何番テーブルにソレ持ってきて下さいって頼むためには、席が決まってないと始まらんからや。複数人で来てたら留守番を置いて好きな屋台まで注文しに行くことになると思うけど、全員バラバラに出るとかして大丈夫なのかはわからん。そもそもマレーシアでぼっち飯してる人あんまり見かけへんもんなぁ。留守番してる人を見かけると、ホッカーセンターの従業員が飲み物の注文を聞きにくる。座ったからには飲み物は絶対に人数分注文するというルールらしい。これも商品が来てからのお支払で大丈夫。

屋台で注文するにあたり、『蒸したやつ?焼いたやつ?』とか、『豚か鶏かどっちがいい?』とか色々聞かれることも多いから、そこで外国人であることはバレる。『ゲーッ!英語わからんで、参ったなぁ!』って弱った店員さんが通訳できそうな助っ人を呼ぶこともあるけど、『こっちのヤツや。』って指差すことでなんとか通じる。何度も確認したにも関わらず違う方のを持って来られることはよくあるし、あんまりここで迷う意味はないと悟りを開くようになったなぁ。テーブル番号が仮に38の場合、マレー語で話しかけてきた店員さんにはマレー語で『メージヤ(テーブル)ティガプロラパン』って言うか、中国語で話しかけてきた店員さんには中国語で『サンシパー号(ハオ)』って言うかすると通じるんやけど、英語でも通じるんかは知らん。中国語話者にはジェスチャー付きで保険かけるぐらいビビリやし、間違われたないんや。

一つ日本人向きのコツも書いとこか。冷房なんて無いし、暑いから冷たい飲み物を注文すると思う。『アイス』で通じる。この氷でお腹当たったことないから特に何も言わへんし、何も言わんかったら氷の入ったグラス(落としても割れへん素材やったり)で持って来られるはずや。ジュースやらコーヒー紅茶にストローが差してあると思う。このストローを、結構持ち上げて飲むのがコツや。底の方がまだぬるくて、氷のある所だけ冷たいことが多い。徐々に水位が下がって来たとしても、ストローを底に沈めん方がええ。甘党の味覚に合わせてめっちゃシロップが沈められてることが多いから、シロップ部分だけ残すのが体にええように思う。

アイスドリンク


『その食器洗ってる水とか大丈夫なんですか?』って聞きたいかも知れんけど、案ずる必要はない。屋台では高確率で当たらずに済む(経験則)。経営者が鍋をふるってる屋台では当たらず、バイト店員に任されてるチェーン店の方がめっちゃ当たってる(これも経験則)。チェーン店のバイト店員やと、『今日は混んでてかなんで。手抜きしてさっさと済ませたろ。』って思いがちやけど、店主はリピーターを熱望してるから食中毒だけは出したないと考えるはずや。よく当たる店舗にはリピーターは来えへんから、地元民っぽいお客さんが見当たらへんのが特徴(高すぎてお客さん少ないとかは別)。せやから、屋台は怖い所ではないんや。

屋台ではあんまり関係ないけど、お腹こわしがち食材も書いとこか。堂々の第一位は、肉。火が通ってなくても無事なお肉ってなかなかないし。特に骨に近い部分は火が通りにくいから注意。続くピーピー第二位は、シーフード。寿司ネタでない限り、火の通りが悪いと当たるし、結構キツイで。お腹に来る第三位は、ミルク。保存状態が悪いんか?ええ感じのコーヒーに添えてくれるやつでも、温めてへんやつはリスク高いで。『くたびれた油使い回してませんか?』っぽい料理でも当たるけど、やっぱり動物性たんぱく質による食中毒は治りが悪くてかなわんわ。あ、リピーター多い屋台には関係ないのに汚い話で失礼!

最後に前向きなええ話を書いとこ。マレーシア人にずっこい人は少ないように思う。釣銭が多すぎてなんか悪かったなぁと思ったことはあるけど、少なめにしかくれへんかったやないか畜生って思った経験は無い。屋台の飲み物代なんか、『払ってからだいぶ経ってるのにまだお釣り持って来てくれへんけど大丈夫かなぁ?』って思われるぐらいに待たされたりするけど、『もうそろそろ帰りたいねんけど……』って思う頃には持って来てくれる。小銭のやりとりで疑いながらキーキーせんで済むのは嬉しいわ。リラックスして食事を楽しんだらええわ。



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