サラワク駐在妻ブログ始めました

こちらサラワク州の州都クチンには、大きく蛇行するサラワク川が通ってて、市街地から川を挟んで北側の丘の上に猫の博物館が有る。徒歩で行くには遠いけど、写真を撮ったり音声ガイドを借りたりせんかったらお金もかからんし、休館日やなくて暇な日に車で来てみてもいいかも。なめ猫を覚えている世代の日本人なら懐かしさを覚えずにおられへんはず……やけど、あんまり期待せんといてね、無料やし。ただ、２０代でクチンが初めてというマレーシア人の女の子たちは、展示してある猫のぬいぐるみを見て、『かわい～い！』って喜んでくれてたよ。マレーシア人は猫好きな人多いし。ただ、ここに本物の猫はおらんねんけど……。

年に一度は猫祭りが開かれ（用事が重なって、猫の仮装行列まだ見れてへん……）、世界中の愛猫家が集まると言われる街、クチン。その期待に応えるべく、お土産屋さんには猫柄のTシャツが並び、観光客が徒歩で見て回りそうな場所には猫をモチーフにした色んな銅像があちこち置いてある。そういう所で車を停めると、クチン初めてのマレーシア人たちは嬉々として猫像と一緒に記念写真を撮ってるんや。やっぱり連れてきて良かったなぁと思う。



ま、ちょっと日本人の『猫派』が萌える猫のイメージと違う気もするけども。なんでマレーシア人に『猫派』が多いんかと言うと、信仰の自由は認められてるとは言え、国教はイスラム教なんよね。豚とか犬は『不浄』で触ることはもちろん、不浄の動物によって汚された物に触れることもタブー（犬を散歩させる時の『粗相』はシャレにならへんで）。『犬派』が少ないのは当たり前の国やねん。『いきものってかわいいね。』っていう気持ちを猫が独占することになるのも無理ない。しかし、マレーシア人やけどクチン初めてというオバサンたちを連れてきた時のこと。『ここ、地名をアンジン（犬）にした方がええで。』って言われた。そう、野良犬が多いんよね。都会はイスラム教以外の宗教（キリスト教とか仏教とか）を信仰する人が多いから、野良犬にエサをやってまう人も多いんや。保健所がエサやりに追いついてないらしい。

ただ、クチン以外に『猫の街』と名乗る街はマレーシアに無いんよね。マレーシア語で猫って意味の単語がクチンやし。名前負けせんように、野良犬にも負けんように、野良猫にエサやりまくって増やそう！ってのも無責任な話やし（おそらく近所の人に怒られる）。ブログ持ってる者として、写真で応援するよ。よく渋滞する交差点で見つけたカワイイ猫像を公開。



猫の博物館周辺ではハート型に植木が剪定されててんけど、この交差点では、よく成長するからアホ毛が生えてくるのも早いけど……負けずに猫型にカットしてはるらしい。渋滞のイライラも癒されるし、『かわいい猫の街クチン』ってイメージも膨らむし、めっちゃいい感じ。


上の拡大地図で北西方向にある交差点のストリートビューを確認してもろたら、剪定猫の臨場感をもっと味わえるはず。