サラワク駐在妻ブログ始めました

マレーシアの首都圏以外は、鉄道網が発展してへんから車が無いとどうにもならん地方が多い。けども、観光客が車を運転して来ることは滅多に無いし、観光地は徒歩で回れる場所に集中してることが多い。クチンも例外ではない。サラワク川の南側に土産物屋やら猫像やら色々集中してるから、その徒歩圏に宿をとれば、車の無い不便さをあまり感じんで済む。

ラクチン妻も、車の送迎無料って書いてあったのに全然話が違うやないかー！って徒歩で端から戻ってくるには遠すぎるホテルでモメたことあるし。歩いてすぐの所にショッピングモールあって便利そうと思ってたのに、ほぼ終わってる廃墟みたいなモールやった……など、来てみんとわからんことは多い。よっぽど便利な所か、タクシーに来てもらいやすいホテルに泊まったらええん違うかな？観光地周辺やったら白タクアプリなんか使わんでもタクシーに乗って帰れると思うし。不慣れな観光客がマレーシアでレンタカーに挑戦するリスクは今回書かんで（わかってて何の忠告もしてくれんかった某ホテルも二度目は無いわ認定してる）。



時々競艇みたいな国際大会してる時があるから、いつでも使える訳やないけど、安くて気軽に観光気分が味わえる、お気に入りコースを今回紹介したいんや。サラワク川のスグ南側、川からの風を受けながら散歩してる観光客をよく見かけるやろう。そこから、一人片道1リンギット（28円ぐらい）で乗せてくれる渡し船が何艘も客待ちしてると思う。閑散期やと、お客さんワンパク亭主とラクチン妻の二人しかおらんけど、待ってもしゃあないしって船を出してくれたわ。川沿いを徒歩で移動するより涼しいし、あー観光してる！って気分になって気持ちいい。それでいて、安いやろ？初めて来る人はこれで喜んでくれるで。

帰りも一人1リンギット（値上げしてへんと思うけど……してたらゴメンやで）。とは言え、トンボ返りさせたら、観光案内人として感じ悪いやん？そこで、目的地を設定する。Mira Cake Houseや。船の付く場所がどこであろうと、徒歩で行けると思う。サラワク川の北側ってマレー＝マレーシアンばっかり住んでる地域になってて、だいぶ気合い入れて集落を縫うように歩いて泥道を登って王宮に行く根性があるんやったら別やけど、あんまり観光地らしいもんは無い。せやけど、このケーキ屋さんと隣家あたりが魚の干物みたいなん売ってて、ここだけ観光客大歓迎ムードなんや。よっぽど望むんやったら買うた『ケーキ』を店の外に置いてるテーブルセットで食べることも可能。ちょっとお茶する系のケーキとは違うんやけども。



クチンのみならず、サラワク州全体の、かな？名物がケーキラピス（レイヤード・ケイク）やねん。カステラより小さめの直方体で、カラフルな生地が重ねてある。チャイニーズ＝マレーシアンは興味なさそうにしてるけど、他の地方から来たマレー＝マレーシアンは大好きなんや。試食用は小さく切ってあるけど、買うのは直方体一本単位。お土産として複数人でどうぞって買うて帰るのが正解のような気がする。ラクチン妻は自分で食べるように買うたやつをフライング気味にここでちょっとだけ食べたけどな（他に休憩できそうな場所が見当たらんかった）。飲み物も買えるし、住宅地やのにこんなん有ってありがたいなぁ思うたで。

クチン滞在期間が短くて、運悪く何らかのコンディションで川を渡れんかったとしても、ケーキラピス購入を諦める必要は無い。観光地でマレー＝マレーシアンが店番してはるお店ではだいたい1本10リンギットぐらいから（色んな色、色んな具があるので価格も色々ある）売ってる。空港でも売ってる。観光客の居るような所やったら、だいたいどこでも買える。要冷蔵で重たいのにクチン行くんやったら買うてきてって頼まれる人が多くて、コレがいっぱい詰まったダンボールがクチン発の飛行機にようけ持ち込まれる（邪魔や）。『格安航空で預け荷物代払ってないからお土産無理です』って言うてから来るのが、クチン観光のコツやと思う。