サラワク駐在妻ブログ始めました

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たまには真面目にサラワク州の話を。『サワラク人のためのサワラク州』…なんて標語をあちこちで見かけるけど、これは、サラワク州で天然資源（ミリの石油とかビンツルの天然ガスとか）が取れるお蔭でマレーシアはいいポジションかも知れんけど、一番恩恵被ってるのは首都の人らちゃうん？…っていう反発の気持ちやないかと、ラクチン妻は見てるねん。クチンではたまに熱弁されるねんけど、外国人にどう政治とかの話を評価せえっちゅうねんなあ？

首都では日本空輸便のネタで握られた美味しい寿司を食べたこともあるし、サワラク州に囲まれてるポジションにあるけど外国のブルネイでは安価かつ新鮮で美味しい果物をむさぼり食った。同じボルネオ島やのに少々物価が高いなと感じるサバ州の中心地では新鮮すぎる果物が並ぶのを見て驚いた（気候がクチンと違って畑の土がええのかな？地場で農業が盛んらしい）。マレー半島の北部まで来るとタイ産の美味しい果物が陸路でやってくるんや。

あ、クチンでもサラワク川より北、マレー系マレーシア人が多く住むmatangって地域では、陸続きのインドネシアからやってきた食材が結構安く売ってるよ。うん、ありがとう、インドネシアの農業とか漁業とかやってるみなさん……。ええよね、matang色々安く買えて。

(a)OpenStreetMap


クチンから海外に輸出しようとしたら、空港から空輸で出すか、最近物のチェック厳しくない？陸路でインドネシアまで出すか、川の途中にある港から出すかやねんけども。海外から入ってくる物は、陸路以外は首都圏で検疫を受けなあかんらしいねん。ええ感じで首都に入ってたかも知れん野菜も、だいぶくたびれた状態で首都から船便で到着する。駐在妻としては日本の家庭料理を異国の地で再現するのが使命みたいなとこあるし、そういう気の利いた輸入食材を新鮮なうちに手に入れたいんよね。『最近スーパーで売ってるレタスってロクなもん有りませんよね？』って地元の中華系マレーシア人に言うたら、『あんたホンマに西洋料理好きやねんなあ！』って笑われた。空輸便でもええから買おうとか言えそうなお金持ちは中華料理が好きなのであって、レタス空輸便の共同購入とまではいかんらしいわ。

なんでボルネオ島の方が近いやんって所から入ってくるものを遠く離れた首都を経由してもっぺん船でどんぶらこ～って運ばれてくるのを指くわえて待ってなあかんねやろ？サバ州にもサラワク州にも、きちんと仕事できるイミグレの人おると思うんよ。こっちでダイレクトに輸入させてくれへんかなあ？国家として独立しようと思ったら南シナ海の領有権を主張してくる中国とか、時々人をさらいに来るフィリピンの悪い人ら（国家機関ではなさそう）にナメられても困るし、軍隊が必要やん？国防問題はマレーシア政府に任せたままにしておくとして、サワラク州の川港で検疫して輸入して来れるルールにしてくれさえすれば満足やし。

ネイティブのみなさんと不満に思ってる部分がちょっとズレてる訳やけど、このラクチン妻の要望が通った暁には、高級料理店の御馳走がちょっと安くなるやろうし、買えんこともないけどボッタクリ価格やないかーいって思いながらやないと希少な輸入食材を買われへん生活も終わるはずや。みんなにとって得することだらけやのに、なかなか気づいてもらえへんのがもどかしいわ。レタスとトマトとひき肉とご飯を混ぜて（タコライス的なのが出来る）食べても美味しいんよって言うてもわかってもらえんし。こういう食生活、流行らんもんかなあ。

  

マレーシアは日本人が移住したい国ナンバーワンである。……っちゅうことを、あんまりマレーシア人は知らん。移住先にハワイを選ぶ方々とは選ぶ基準がちゃうこともあるんやろうけど、『アレ？日本人って金払いええんちゃうんかい？！』って思われ始めたのか、単にマレーシア政府に余裕がなくなってきたのか、少々厳しくなってきてるように思う（用意しておくべきお金とか免許証の取得とか色々）。とは言え、一応は歓迎されてるし、『日本人が一番住みたがってる国やねんで』って説明すると喜ばれるし、親日国であることは間違いないと思う。

いや、サラワク州に住むことを第一目的にはせん方がええと思うわ。全然乾燥せえへんからお肌にええし、水だらけやという点だけ見たらシンガポールより恵まれてる（マレーシアから水を買うてはるねんけど、99年間お値段据え置きの約束やのに選挙で勝った大統領が突然値上げを請求してきて困ってはる。水道管やら河川の問題で首都圏が断水多くて困ってるという事情もあるんやろうけど、これについては申し訳なく思う、関係のない外国人のラクチン妻であった）。隣接する国々（インドネシアのカリマンタン島側と、誰からも嫌われることのなさそうな産油国ブルネイ）との関係も良好で安全に住めるとも思うし、ええねんで。

ただ、半島側から結婚をきっかけに引っ越して来たマレーシア人でもビザランしてる人がようけおるし、サラワク州はマレーシアで一番ビザが取りにくい州のような気がする。空路で新鮮な食材が届く首都圏とか、陸路で美味しい果物が届く半島北側とかの方がええかも知れん。こっちは仕事で来てるから住み心地だけで選ばれへんねんけど、その割に住み心地ええ街で良かったなぁ言うてるだけや。ビザが取りにくい理由については、自治権のところを参照。



話がだいぶ逸れてもうた！マレーシアは親日国なんやって話をしたいだけやったのになぁ（長いわ）。その根底にあるのが、Look east （ルックイースト）政策かも知れんなぁと思うてるねん。アジア諸国民は一度は欧米に憧れるはずや（偏見か？）。特に旧宗主国のイギリスに対して抱く思いもあるやろう。アメリカ英語あんまり通じへんし（ラクチン妻の喋り方が悪いんか？）。でも、よく見たら遠い西側の国より、アジアの極東にええ見本あるやん？見習おうや！……って公言された政策みたい。そして、ロングステイしたがってる日本人には日本語で、『日本から学ぼうという政策すなわちルックイースト以降は……うんたらかんたら……』って説明してはる。これは嘘ではない。誰でも知ってる、日本イコール極東やもんな。

ただ、極東イコール日本も正しいねんけど、そこに思いっきり韓国も含まれる。中華系の富裕層は日本寄り（こっちが日本人と知っての振る舞いの可能性もあり）やけど、多くのマレーシア人は韓国に憧れてはる！海外の衛星放送でも、別料金を支払えばNHKワールドプレミアムを視聴出来るねんけど、韓国のそういう番組は追加料金無しで観られる。しかも、マレー語の字幕付き。なかなかジャニーズとか48とかの違法DVD（あ、マレーシアやなくてどっか漢字を使う国又は地域の人が複製してるっぽいよ）は見かけへんけど、韓流アイドルとかのは、あっちこっちに溢れてる。簡単に近づけるコンテンツとして馴染み深いらしいわ。

特にサラワク州の人口比率、4分の1のマレー系はイスラム教徒、4分の1の中華系は仏教徒も居るけどクリスチャンも多いし、残り半分の先住民族はだいたいクリスチャン。宗教的な面からも、キリスト教徒の多い韓国に対してだいぶ親しみを感じているみたいやわ。



スーパーでレジ打ちの子に、『観光客？ここに住んでるの？』って話しかけられたことがあって。あんたより長く住んでるわ、とか、観光客がわざわざ肉を大人買いするかい、とか言わずに、『住んでますよー、学生じゃないですー。』ってにこやかに返してん（笑顔コミュニケーションは平和的な護身術）。『韓国人でしょ？そして、キリスト教徒なんでしょ？私、韓国大好きよ！』って頓珍漢な主張をされてんけど、『いいえ、日本人で仏教徒ですよー。』って答えてから、急に面倒くさそうにされた。こっちがウザ絡みする客みたいに見えるやん！

大阪人やったら、『この顔は韓国人っぽいかなあ？』ってわかると思うねんけど。日本で中国とか韓国の人やと思われたことないわ。西日本ネイティブは平均的な日本人と比べてもだいぶ濃いからなぁ。いっそ極東やなくて東南アジアっぽい系統かもやけど、平均的な日本人女性と比べてもだいぶ大柄やしなぁ。後日、店員さんがイメージしていたであろう韓国人アイドルグループが踊ってる映像を見て、『こういう顔と同系列やと思われたことは名誉かも知れん。』って思うに至った。大阪でよく見かけた、『っぽいかなあ？』って感じの一般人のイメージとだいぶちゃうねん。色白い割に目はパッチリで若いし卵型の輪郭、ええんちゃうかな？

以下、余談。東京に住んでたこともあるラクチン妻が、首都圏には色白で日本画みたいな顔の人がぎょうさん住んではることに驚いて確信した持論、『東北地方の人は東京に出てくるけど、西日本の人は大阪に出てくる説』は、ブログ始めて間もない頃に書いてるわ。






Ukie Edo Ryogokubashi noryo no zucitation by 渓斎英泉. Image via Freer|Sackler (a)スミソニアン博物館　おそらく日本人顔はこんなイメージ。

  

久しぶりに帰国してくると色々ルールが複雑に変わってきたなぁと思うことも多いねんけど、よう考えたらマレーシアでも同じように変わったんやし、これは海外在住やからわかりにくいとかやなくて、世界中の若者たちが柔軟に対応できてるようには順応できん世代になってきたということなのかも知れん。何の話かと言うと、携帯電話とかの話題。

初めて駐在妻としてマレーシアに渡航した時……そこはクチンでも、サラワク州でも、そもそもボルネオ島ですらなかったんやけど、おそらく半島側（メインランドと自称してはる）で流行ったことのないものはクチンにも無かったと思う。そう、スマートフォンなんて持ってる人は日本でもマレーシアでもほとんどおらんかった。まずその単語が通じんかった時代や。

ワンパク亭主の会社の人が信用できると推薦してきた携帯電話屋さんにパスポートとか色々持ってって買った端末は、新品やと念押しした割に知らん人の名前がいっぱい登録された怪しい電話。当時の日本でよく持たれてた電話よりだいぶ小さめで、そして機能が極端に少なかった。怪しい割には長持ちしたかな？そのうちマレーシアでも色んな人がスマホ持ち始めたし、ラクチン妻も欲しくなったから買い替えることにした。毎度おなじみ、怪しい中古携帯を売りつけてきたお店で（鴨が葱を背負って来るって感じの上客やで）。

中古をつかまされへんための策を思いついたから心配ない。『最新機種（又は最新色）が入荷でき次第、知らせて欲しい。』マレーシアに入ってきて一カ月もしてへん機種（又は最新色）やったら、そんなに使い古す暇あらへんはずや。それに、今度こそ新品やという気がした。日本では、『まだその機種使うてるん？』って言われるぐらいに長く活躍してくれることとなる。何より、マレーシアではSIMフリー携帯電話が当たり前に買えるのがありがたいわ。

基本的には引きこもり駐在妻やから自宅以外で携帯電話を使うというシチュエーションは考えておらず、普通の若者がスマホをどう使うてるかとは知らん。大阪に単身帰国した時には色んな友達と会いたいし、連絡がとれるようにしたいと思った（スマホのハシリの時はLINEアプリとか知らんかったし、通話とかsmsとか電子メールで連絡とってた気がする）。



何年前やったかまでは、関西空港受取で携帯電話をレンタルしてきた。日本国内（いや、世界中か？）で公衆電話が極端に減ってきたから、日本国内通話料金がそんなに高くない端末が欲しかったからや。それで電話番号ありますって宣伝してるとこに絞って予約してきた。

PHS会社がどうかなったんか？指定される電話番号が050-から始まるやつになってきた（これも何年前からやったか忘れたわ）。この番号、SMSが使えん上に、相手によっては通話不可やったりするんよね。説明をちゃんと読まずに使ったのも悪いんか知らんけど、『何度もお電話差し上げましたがつながらなくて……』って逆にこっちが怒られるなんてことが、希少な公衆電話を見つけてようやくかけた時によくあって、課金する価値があるのか疑問に思い始めた。だって、050-で始まる電話番号を無料で使わせてくれるアプリあるんやもん（発信する際の通話料はクレジットカードを登録するとかして精算していくシステム）。

それでwifiルーターをレンタルして、マレーシアから持ってきたスマホを極力通話せんようにして使うようになった。日本の携帯キャリア（ドコモとかauとかsoftbankとか）やと、都会の駅とかコンビニとかで無料のwifiを使えるらしいねんけど、その制度は海外からそのまま持ってきた端末には適用されへんのや。5GBまで繋ぎ放題の海外ローミングやと先進国では1日千円以上とられるし（ラクチン妻が使ってるキャリアのことしか知らんけど）。



それよりお得かなあ思うてSIMフリースマホなのを活かして、ネット使い放題ってSIMを借りたことは、やや後悔。いや、勉強になったというべきか？自分一人やったら機嫌よくいつでもどこでも動画見るなりポケモンGOするなりして楽しく過ごせたかも知れん。ワンパク亭主もネット使いたいけど日本でネット使えるスマホは一台……って時にテザリングするやん？それで足りると思うてんけど、いちいち『ネット使いたいからインターネット共有って押して』って言うのがイヤや言うねん。ワンパク亭主が好きなタイミングで繋ぎ放題にするために、自動ロックにならんように携帯を付けっぱなしにして繋げててんけど、それやってたら愛用のスマホが熱くなって、また、厚くもなって（バッテリーが膨張した）、ちょうどの大きさのケースに収まらなくなるし、大事な大事なホームボタンが使えなくなった。高い授業料やなあ！

iPhoneのホームボタンが使えないことについては、『AssistiveTouch』という方法で物理じゃないボタンを常時画面に出しておくことで解決というか、代替できた。マレーシアのスマホって写真を静かに写せるのもポイント高かったのに、もう、『ホームボタン+電源ボタン同時押し』が出来んから写真無理なんか？と思いきや、その仮装ボタンをポチポチと押しまくることで可能や（押す回数が多すぎてシャッタチャンスは確実に逃すけど）。そんなんばっかりも辛そうやけど、今はもうちょっと新しいスマホ（買うてもろた）が別にあるから、特に困ってへんわ。新しいの買うたら売るってこともアリか知らんけど、元愛用のスマホを手元に置いておくのも悪くないと思うわ。バッテリーが瀕死の重傷を負ったせいで、すぐ電池が減るから充電しまくらなあかんねんけど、それでも使い様（そのうち書くかも）によっては役立つんよ。

  

任期が1年半を超える海外駐在員やったらおそらく任期の途中で一時帰国休暇を取得出来るんちゃうやろか。ワンパク亭主もそやねんけど、そもそもラクチン妻はビザランその他息抜き等で自費帰国もしてるねん（ありがたや）。一人っきりの自費帰国の時と違うてワンパク亭主帯同休暇の場合、日本での滞在先は夫の実家一択！やから、しばらくそれを通してきてんけど……『お義母さんがめっちゃ疲弊してきてはらへん？』ってことに気付いた。個人差あるんかな？めっちゃ気遣いできる人やし、家族以外の者に長居されたらしんどいわな。

それで双方にとってええ感じやったんが、休暇の真ん中らへんで夫婦水入らず短期旅行をしてくること。海外からインターネットで電車のチケットを予約するのがなかなか難しいねんけど、旅行社の『出発直前に乗る特急の時刻をお知らせします』っていう、添乗員が同行せえへん国内ツアーなんてのは便利やったわ。それで九州の温泉旅館に行けて良かったわ。あわよくばマレーシアで出来へんことしときたいし。まあ色んな旅があるわな。

たまには雪も触りたいなぁと思って冬の金沢に行ったのも良かった。せやかて、夏しか知らんも同然のクチン住民は、当たり前に積雪する街をナメたらあかんかったね。地元の方はフードを飾りやなくてホンマに被ってはるねんもん！千円で買うた、『見た目だけボアっぽいショートブーツ』が雪国に似合うと思うて履いて行ってんよ。実際、似合ってるように見えたと思うけど、なんか足が冷た過ぎて感覚がなくなってきた。歩道の凍結も防ぐために、チョロチョロと水を路面にかける装置が充実してた（そんなん生まれて初めてみた大阪人である）。それを知らずに防水してくれそうに見えるただの布製ブーツでモロにかかりに行ったのが悪いんやけど、ホテルに戻ってなんちゃってブーツを脱いだら足の指が全部紫色になってた！

『ギャー！！』って騒いでたらワンパク亭主が風呂の用意をしてくれて、今すぐ入って来いって、無理矢理押し込められて……なんか復活した。けど、ヤバかった気がする。自然をナメたらあかんね。狙えるなら、少々肌寒いけど後遺症とまで行かずに済みそうな、桜とか紅葉の季節やろか？けど、良かったんよ、積雪城下町の夜散歩（足の指が死にかけたけど…）。



知らんかった日本の再発見もアリやけど。マレーシア発着で東南アジア諸国には行きやすいしおトクやな～って機会がある反面、『そこは日本から行く方が安いやろ！』って国又は地域もあるやん？それで安近短（サラワク州民からは羨ましいであろう所）の海外旅行に行くこともあるねん。日本語で書かれた旅行ガイド本なんかクチンでは手に入らんけど、インターネットで情報収集できる時代、不可能ではないはず。そして、飛行機のチケットはだいたいインターネットで予約できるから、日本国内鉄道の旅を予約するより楽やったりもする……。

そうして行った日本発着海外旅行ではインターネットで収集した情報にだいぶ助けられたし。なるべく多くの情報が必要としてはる方々の目に付きますように……なんて思うと、ブログ更新のモチベーションにもなるってなもんやわ。ラクチン妻が首都圏の某店舗で働いてた時は、金額を大阪弁読みで（同じ日本語でも、数字の読み方が東京に行くと変わってまうんやわ）言うたら全然お客さんに通じへんから、でっかい電卓を持ち上げて、『（ご覧の通り、）4,158円でございます。』って言うてたことあるんよね。よっぽど発信者の少なそうな情報の時は無理して標準語で書くとして……『金沢では冬の道路で自動的に水がかかるシステムやねん』って程度の情報やったら他でも入手できそうな話やろし、今回は大阪弁でええやろ。

  

マレーシア人の友達が家族で大阪旅行した時の話を書こか（日本語ブログ読める人に需要なさそうやけど）。ご主人は和食大好きの日本贔屓、ご子息はアニメオタクで日本旅行リピーター、本人は日本メーカーの家電推しやけど日本人のラクチン妻から見た感じ、日本好きってほど好きでもなさそうという……まあまあええ線いってる一家や。残念ながら本人あんまり気乗りしてへん旅行のようにも見えたけど、日本に関する質問には真摯に答えてきた。

こっちからも大事と思う部分は確認の意味で質問してんけど、『旦那と息子がノリノリやから全部任せてるし、よう知らん。』って言うんよね。日本はタクシーあんまり安くないし、宿探しも大事やでって言うてんけど、ハタチ前後のご子息がええ民泊を押さえてるから問題ないとの回答。事後に知った情報やってんけど、ご主人がノリノリで押さえてたっちゅう飛行機との相性がよろしくなかったんや。一人でも飛行機とって何度も帰国した経験上、そこはアドバイスしといた方が良かったんかも知れんけど、ご主人がノリノリやってんもんなぁ……。

サラワク州はマレーシアの首都から遠く離れて日本への直行便が無いねん。だから関空の免税店での買い物も乗り継ぎを意識してせなあかんし、不便な一面は有るんやけど、色んな航空会社を選び放題っちゅうメリットも大きい！クチンからの国際線なんてガラガラやし、運良くシンガポール航空を安く予約できたらホンマに快適な空の旅が約束されるやろう。そうは言うてもマレーシア航空かて30kg預けられる割には安いし、悪い選択肢とは言えん（ラクチン妻もよく乗るよ）。クアラルンプールでの乗り換えも、そのまま入国する側の混雑に比べたら混んでへんし、待ち時間にリンギ使えるし、マレー語通じるし、安めな割に便利やわな。



ご主人の仕事の関係もあるんやろう、5：40関空着のMH52便で入国することになっててんて。早朝着便やと、関空でwifiルーター又はSIMカード（日本の携帯電話を持ってへん人がインターネットするための必需品。無い時、一日RM38＝千円以上払ってつないでたわ）を受け取れるところを吟味しとかなあかんやん？そこはご子息がうまいことやってたらしいけど。それから宿までの移動やな。早すぎたらバスの本数少なくなるし、電車での移動やと朝ラッシュを避けなあかんし。在来線乗り継いで路線バス又はタクシーで大荷物抱えて一人で帰るっちゅうしんどい思いも経験済みやけど、それでも実家滞在は恵まれてるんやな。

着いたら当然部屋に入れて貰えるというのは甘い考えらしい。ホテルの場合、フロントで荷物は預けられるけど部屋で休むことは出来へん。更に民泊の場合、荷物を預けることすら出来へんらしい（利用したことないから後で聞いてビックリしたけど、当然やな、個人が午後からの料金だけとってやってはるんやし）。混む時期やったことを考えたら半端な午前やなくて思い切った早朝で良かったんかも知れんけど、ターミナル駅にスーツケースを預けて周辺を徒歩で探索しまくって一日過ごしててんて。若い男の子にプラン任せたらこうなるもん？

ホンマもっと家族のこと考えてやってくれよと思うんやけど、旅慣れてはらへんで主張してなかったんか？深夜便でも一睡も出来へんタイプの奥さんやったらしい。徹夜明けで外国を歩き回るとかかわいそうやん。24時間営業のファミレスで大人しく過ごすか漫喫探す……なんて日本人みたいな発想出来んかったか？初日からクタクタやったらしい。まあ早朝着便って休日をフル活用できる代わりにバクチみたいなとこあるわな。夜泣きする赤ちゃんのせいで機内ほぼ全員寝不足のまま着陸した経験もあるわ（あちこちの席から『シ～ッ』って声が聞こえたけど、呪文は全然通用せんかった）。ある程度場数を踏んだら要領よくなるかもやけど、『海外旅行は移動がしんどいから苦手や。』っていうのが旅の総括になってしもてたわ。

  

忘れんように書いときたいねんけど。ラクチン妻はワンパク亭主がマレーシアで働かせてもろてるお蔭で、二人揃ってクチンで住ませてもろてるお蔭で、食べていけてるんやし、サラワク州にも一緒に働いてくれてる従業員のみなさんにも、部屋を貸してくれてる大家さんにも感謝してるんやで。だから、悪口を書きたくないなぁ思ってこの話題は避けてきてんけど、悪口やなくて事実の報告やったらええかと思って、この話題にしよ思うた。

まず、ラクチン妻はマレー語はほとんど喋られへんねんけど、『なんか好き』ということを書きたい。意味わかってへんなりに、若い人が聴くようなマレー・ラグ（マレー＝マレーシアンが歌う歌）を機嫌よく聴いてる時間も多いねん。そやから、お勧めの（3年経ってるけど）若い歌の動画が公開されてるし、ブログに貼っとくわ。マレーシア人で歌手って言うたら、だいたいめっちゃ歌の上手い人が多いんよ。後ろに映ってるヒモみたいな兄ちゃん誰やねんとか言わんと、目を閉じてでも一曲聴いて欲しい。サビが英語やないってのが珍しくない？



かわいい響きやろ？男性の声で入ってくるラップとか、ほんま、マレー語ってラップに向いてるなぁって再認識させてくれるわ。子音で終わる単語も多いねんけど、そこはおフランス風に見えへん『e』とかつけて余韻を引っ張るんやなくて、だいたい『ッ』っぽく撥ねて発音するルール。サラワク州の『Sarawak』も『k』で終わるし、『サラワク』のような、『サラワッ』のような発音になる。それで喋ってたら、押韻してなくてもラップっぽく聞こえるんや。

一方で大阪弁よ。二音の発音はイントネーション以外は標準の日本語と大差ないんちゃう？って思うんやけどな。一音の単語を喋った途端に関西人ってバレるやん？『蚊アが血イ吸うたあ。』みたいに、伸ばして二音にするやん？これな、日本語だけやなくて、外国語会話してても伸ばす癖になって、『えらい訛ってはるなぁ。』って思われる原因らしいで。

私らうまいことメインランドのマレーシア（マレー半島部）に住むビザは出してもろてて、その後でクチンに引っ越してるからサラワク州に住むビザ下さいって申請をし続けてるねん。サラワク州には（サバ州もやけど）高度な自治が認められててって話は、




のところで書いてたわな？ビザ発給の条件のうち何が足りてへんのかようわからんけど、外国人であろうとマレーシア人であろうと、なかなか発給されへんで困ってる人が多いんや。ここだけの話（ブログに書くなや？）、その申請を受理したあとどうするか？って会議を開くための委員会（マレー語を英訳してもろてからの和訳やから曖昧）が、色んな案件が10個ぐらい溜まってから、じゃあいついつ集まることにしましょうかって決まるらしくって、めっちゃ時間がかかるねん。待ってる間に最初の三カ月が経過してとりあえずのビザ切れるやん？

正攻法としてビザの延長申請しといたらええねんけど、手数料が一人RM50（50リンギッ……あ、私はリマブロりんぎぃ言うてますぅ……）約1500円したと思う。高いわっ！しかも、外国人は初回でも延長後はたったの1カ月分ずつしか認められてへんっぽい。いっそ州から出て3カ月滞在する方がお得な気ぃするわ。申請のためにイミグレーション（入管）のHQ（ヘッドクォーターズ、本庁）まで行って待たされなあかんし、そこでも色々面倒くさいねん。



あ、良かったらもう一曲どうぞ。歌詞が見れるし（よう見たら人称代名詞は母音だらけやし、普通名詞も所有格っぽくなったら母音終わりだらけやがな）。


相手は役人やん？日本の官公庁みたいに細かい気遣いは期待したらあかんし。会計の人がトイレ行くとか言うてサボってはったせいで余計に30分以上待たされたことあってんけど、戻り遅いなぁって探し回ってくれはった係員もおったり……マレーシア在住者やったら雰囲気わかってくれはる？追加の再申請書類とかマレー語ばっかりのん渡されて読解するの大変やしな（こっちのマレー語があんまりひどいから、受付の人が全部書き直してくれはった）。

世話になりながら手続きしてもらうから、愛想よくしとかなあかんやろ？『いつもお手数かけておりますぅ』っぽく（←日本語でしかよう言わんから笑顔でテレパシー送る）してたら、先方も悪い気はせん。ほんでだんだん調子乗ってきて、『なあなあ、もっとバハサ（言葉。バハサムラユでマレー語）喋れるようになったらええで。電話番号マレー語で言うてみ？』とか（ここは英語で）言うて来る。イラチの大阪人としては、無駄話してんと早よ仕事せえやって感じやけどな。『コソン、サトゥ、……リマー』とか真面目に返すやん？『リマーやて！聞いた？あかんって、それスブナンジョン（半島）弁やがな。リマッ言うんや、サラワクでは。サラワク弁覚えてもらわんと苦労するで。言うてみ？リマッ！』『リマ』『ええ線いったな。』……みたいに面倒くさい会話がついて来るんや。それに語尾伸ばすのん標準語とちゃう、大阪弁やで。

色々面倒くさいし、面白ないし、結局、海外とか別の州に3カ月に1回以上の頻度で出ることにしてん。ワンパク亭主は仕事で忙しく飛び回ってるからビザランする必要なんかないぐらい、パスポートがハンコだらけやけどな。海外一人旅とかするようなワイルドな駐在妻でもなんでもなかったはずやのに、このへんはマレーシアにだいぶ鍛えられたように思う。その程度に治安ええ国やから出来ることやと思うし、そういう意味でもマレーシアに感謝してるっちゅうことを最後に強調しておいて、これは悪口やないという印象を残しとくでぇ。

  

マレーシアにおけるコンドミニアムの話、大した情報やなくてゴメンやで。日本によくある分譲マンションみたいなのをイメージしてもらえたらだいたい合ってるんやけど。住民用のジム（多くはショボめ）とかプールとか、共用部分に設置されてることが多い。豪華になってくるとテニスコートやらスカッシュコートやらも使える物件が有るんや。お金持ちっぽいやろ？

コンドに住む人はだいたいお金持ちと思われるけど。知人のお金持ちは、それとは別に高い会費を払ってもっと高級なスポーツクラブに通ってはるわ。義務教育で水泳の授業が無いせい？プールで泳ぐ住民も少ない気がする。屋外で昼間やったら、よっぽど高層階の屋根の上とかやないと暑いもんな。けど、プールで泳ぐ機会のない人から見たら憧れの存在や。





あ、このプールはうちと関係ないけど、今まで見た中で一番インスタ映えすると思った別のコンドミニアムのプールやで。誰も泳いではらへんのがもったいない思うたけど。グランドピアノの形してるから、無駄に広い気がしたわ。住んでたら一回はここで写真撮って自慢してたと思う。住んでへんのに勝手に撮って自慢させてもらっとります、すんません……。

さて、我が家で使えるプールは自慢にならん感じやから写真に撮る気もならんけど。そもそも水着姿で泳いでる人にカメラ向けるのは遠慮されるなあ、自分がされたら嫌なことやし。そう、うちのプールは住民がここでは泳ぐ気にならんって言うてるのに、泳ぐ人が（昔の日本の海水浴場のように？）いっぱいなんや。その理由はなぜか？

日本でおそらく問題になってきてる、『民泊』。旅館業の免許をとってへん一般人が、部屋を貸して宿泊料をとるというシステムやけど、マレーシアでは日本以上に浸透してる。主に中華系マレーシア人がコンドミニアムを買う理由は、マイホームや別荘としてではなく投資用であり、2年単位の賃貸に出すか民泊として経営することが多いらしい。うちは特にディベロッパーが推奨してるのか、民泊しやすいドアに改造されてる部屋が最初から多かったけど。最近ますます、別荘として使ってはった住民も民泊に切り替える傾向が強くなった。

住民用の駐車場に安そうな車がいっぱい停められるようになったし。お世辞にもお金持ちそうですねと言われへん雰囲気の人々が部屋の大きさの割に多めの人数でゾロゾロ出て来るし。ショボめのジムにはルール（靴を含めて運動できる恰好で来ること）無視の利用者が入って来るし。プールからあがってビッショビショのままウロウロして、降ってもいないのに館内水たまりだらけになるし。凶悪事件は起こってへんけど治安が悪くなったような気分になるで。





特に隣室はカラオケとかパーティー向きの設備があるらしく（その設置工事の間、めっちゃうるさかったわ）、夜遅くまで騒ぐ宿泊客が多いねん。一番よく聞こえてくる曲は、『Happy Birtyday to You.』や。年に一回の贅沢で、お金持ちが生活する所に泊まって無料オプションのプールに挑戦してパーティーして、ええ思い出にしてはるんやろう。

ラクチン妻は案外、『あらまぁ、貧乏家族がぎょうさん来はったでぇ、行儀悪ぅおすなぁ。』ってわざと聞こえるように言われる等のリアクションされたら凹む程度にメンタル弱い人間やし、そう言われそうな所には入りたない思うてるねん。でも、同じ考え方の人間ばかりやないことは理解出来るし、年に一度の奮発に水を差したら嫌な思い出になって可哀そうかなとも思うし。で、色々迷惑やわ思うてもノーリアクションを貫くことにしてるねん。

あ、小っさいけど有益情報を載せとこか。プールに関連して、脱衣室について。マレーシア人の中には極端にマザコンな男の子が居ても全然平気やという民族が居るということは書いたっけ？書いてなかったっけ？男女の付き合い方に厳格なマレー系でないことは確かやで。それがな、もう第二次性徴始まっとるやろ！いう年の男の子がベタベタお母さんについて女子更衣室に入って来るんよ。その感覚で海外には行かんといて欲しいもんやな。

それで新聞沙汰にならへん理由。銭湯で他人と一緒に普通にお風呂に入るのは変やと認識されてるらしいねん。せやから、脱衣室で堂々と脱衣せんと、みんな脱衣室内のトイレ又はシャワーで個室のドアを閉めて着替えてから出てきて、他人の目に触れるところでは荷物の整理だけするねん。所有者と思われるお金持ちそうなご婦人に、ジムで流した汗を流すために服を脱ぎかけたラクチン妻は、そこであきれ顔で注意されたことがあるわ。スッポンポンは当然やけど、ポロリもアカンらしいで。非常識人は日本人の方らしいし、気を付けてや。

  

速報なのか遅報なのか……。Chinese New Year （春節）を挟んで一カ月近くマレーシアにおらんかったからね。クチンのダイソーもご無沙汰しててん。ラクチン妻が最後に行ったのは１月末か２月頭か？その時はめっちゃ欠品が多くてタッパーばっかり並んでたんやけど。

キャンディーは充実。その他、海苔とかも入ってたけど、それがいつ入荷したのかわからん。

『麦茶』って書いてあるダンボール箱がレジ前に積んであったから、それは久しぶりの入荷なんかも知れん（ラクチン妻が店内を見た時点では箱から出されてない食料品が多かった）。麦茶を切らしている日本人駐在員さんは、ダイソーでの補充を試してみてはいかが？

  

大阪からこんにちは、久しぶりにブログ書くわ。雨期のクチンで体調を崩しての帰国で、しばらく体調不良のまま過ごしてたから、最低限のことしかしてへん。咳がほとんど出んようになってきたし、ブログでも書こかなと（そんなん大阪に来んでも出来るがな？）。

マレーシア人は春節（Chinese New Year）の連休でこの時期、旅行に行く人が多いんよ。ラクチン妻は専業主婦の特権を活かして、一時帰国の交通費を安くあげるべく、それで混み過ぎて運賃が高くなる時期を避けてチケットを取り、働き続けるワンパク亭主を一人残して単身帰国してきてん。会社のためっぽく書いても、『大阪の実家で羽伸ばしたいだけやろ』って感じは否めんな。そう、チケット取った時点では、遊び回る予定やってんけど……。

なんか今年の雨期が激しくて、スコールがしつこく降り続いてん。普段70%前後の湿度が85%にまで昇った日もあったな（クチン言うても、水源が近いとか遠いとか、風通しええとか悪いとかでだいぶ湿度が違ってくるとは思うけど）。空気びしゃびしゃやろ？直接雨に当たった訳でもないのに家中の色んな物にカビ生えてしもうたわ。お酢とか漂白剤とか使うて黒カビ退治しててんけど……自分がカビに退治されて、おそらく気管支炎になった。

病院に行かんでも自然治癒するかなぁ思うててんけど、ついに痰の色も緑色になってきたし、ペニシリン系の抗生物質を処方してもらうことになった。ラクチン妻は喘息の持病があって、咳のし過ぎで咳喘息になってきたのもある。残念ながら、たまたま行った病院では咳喘息という概念がなかったらしく、胸がヒューヒュー言うてへんという理由で、中枢系の咳止めは処方されんかった。ラクチン妻が薬疹を主張し過ぎたせいもあると思うけど、ツタの葉シロップというめっちゃ無難そうな咳止めが出て、それで咳が止まることは無かった。抗生剤は効いたし、咳だけ残った状態での帰国となった。ダイソーからのど飴どころかキャンディー全般が欠品した時期で、手持ちの希少なのど飴をなめながら飛行機に乗ったわ。

どういう訳か、マレーシアでは水又はお湯で飲み込む系の錠剤ではなく、めっちゃ眠くなる成分の入った黒いシロップ（syrup。マレー語は知らんけど）を処方される事が多い。『水を探さなくても飲めて便利でしょ？』っぽい説明まで書かれてることがあるけど、計量に使ったコップを体調不良と副作用による眠気でフラフラしてる時に洗うのはしんどいから勘弁して欲しいと思う。お勤めしてる人（大抵は運転もする）にとっては、眠すぎる副作用も厄介やと思う。

フォルコディンという成分がアカンのやと思うけど、Duro-tussというシロップはフタ開けて臭い嗅いだだけで胸がヒューヒュー言うて呼吸困難に陥るレベルの激しい喘息になる（薬疹の無かったワンパク亭主ですらアカンかったから、これアウトな人は多いんちゃうかな？）。これが大丈夫な体質やったら、咳は簡単に止められたのかも知れん。Suntuss Syrupというシロップは、咳止めだけでなく痰を出しやすくする成分も入ってるらしいねんけど、これも息が苦しくなるので飲むのがつらい。日本で処方されるメジコン（中枢系の咳止めと聞いてる）は普通に飲めるのにな。このシロップにこだわる習慣をやめてもらえたら、薬疹の多い患者にもピンポイントに効く錠剤が処方されるんやないかと思ってるけど、ようわからん。

日本で普通に処方される薬でひどいことになった事は無いし、『マレーシアで処方された咳止めが全然聞かなくて、気管支炎のあと咳だけ残ってます。』って説明して出された薬でだいたい治ってきた。喘息持ちということで吸入の薬は継続することにしてるけど、クチンの我が家に帰ったらカビだらけの家財道具が待ってるもんな。美味しいもん食べて体力つけてやっつけて行こうと思う。インフルエンザ二種と風邪らしい何かが色々流行中の大阪やったけど、それでも体調は来た時より良くなった。進歩した医療に感謝しつつ、花粉から逃げるように帰国する、メディカルツアーのような帰国休暇やったなぁ。おおきにでした。

  

年が明けたのにご挨拶がおくれて失礼しました。今年もよろしくお願いします。

マレーシアの１月１日はあんまりお正月っぽい雰囲気が無いんよね。イスラム色の強い州やと元日でも平日で朝から学校始まってたりもするし。だいたいは１月２日から会社も学校も始まるもんや。朝・昼・夕の送迎をする保護者も、その渋滞に巻き込まれる大人たちも、この始まりを嘆くもんや。１２月なんて丸ごと冬休みやったし（新学年の始まりが１月１日か２日やから休みが特に長いみたい）。久々にお友達に会えるお子さんたちは喜んでるんちゃうかな？

せやけど、もし年明けをサラワク州で過ごすことがあれば、周囲を見渡せる高い所でカウントダウンを楽しんでみて欲しいねん。カウントダウンのイベントはだいたい地上近くでするとは思うけど、サラワク州ならではのお楽しみがあるんや。ボルネオ島って世界で３番目に大きな島で、島やのにマレーシア・ブルネイ・インドネシアの三か国が同居してるねん。真面目なブルネイからは変なモン持って来られることないやろけど（石油とガス以外を作ってるイメージもないし）、陸続きのインドネシアからなかなか面白い物が入ってくるらしいわ。



0.2秒ごとの様子。複数の花火が同時に上がる。

色んなイベント会場で日付変わった瞬間にでっかい花火を打ち上げるやん？マレーシアでは当然、個人がでっかい花火を打ち上げてええ訳ないわな。だから、他の州では日本の中学生が夏休みに子供だけで遊べるようなサイズのを、自宅前で使うことが多いと思うわ。でも、陸続きのインドネシア国内では業務用サイズ（何尺って言うんやろ？）の入手がしやすいらしい。ほんでそれが密輸されてくるという噂や。大型（単位がわからんからザックリな大きさの説明でごめん）の花火を各家庭（但し、お金持ちに限る）が年明けと共に一斉に打ち上げてて、サラワク州の新年はなかなか楽しい始まり方やで。一瞬で終わってまうけどな。

日本人と違うて、クチンの富裕層の大多数であるチャイニーズ＝マレーシアンがハッピーニューイヤー感を特に感じるのは、春節（Chinese New Year）の時みたいやねん。だから、その時の花火の方が量も多くて迫力やで。ただ、注意せなアカンことがある。中国の春節では元々花火やなくて爆竹を鳴らすものやったのを、マレーシア人が新しい文化も混ぜて、花火も打ち上げてるだけやねん。花火の大きさと同様、派手な爆竹（豪華ホテルのシャンデリアかそれ以上の大きさのんもある）を鳴らせる俺の家強ぇ！っぽい自己主張をしてくることが多い。ほんで、チャイニーズ＝マレーシアンが多く居住する地域は煙に包まれながらの（旧暦の）新年を迎えることになる。日付が変わるちょっと前にフライングして花火を打ち上げる家がほとんどで、日付が変わったら爆竹だけになるし、花火を楽しんだら速攻煙から避難しとかないと、喉やられてまうで。当日は洗濯物等の屋外干しっぱなし注意やで。